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想定外 イメージを物語ふうにする 2006/01/03(火)
想定外去年の流行語にも選ばれてましたね♪

2006年はビジネスにしても想定外のことがいろいろ
おこる気がしてます。

本日の御題にそっての話にしたいと思いますが

イメージしながら
読んでいってくださいね!

「まるで夕日が沈んでいく海のような感じですよ」

キレイな風景ですねと笑顔で続ける彼女に
男性はショーケース上に並べられたシャツの一枚を指差し
「これください」といいました。
彼女とは、あるセレクトショップの販売員、男性は
私の知人です。
何軒かショップを回った知人は、その日はもう帰ろうとしていました。
接客態度に非があるわけではないけれど
納得させるだけのインパクトがない!
自分が買うだけのメリットを感じない
要するに心が動かないのです。

知人いわくストライプがどうのとか、流行ってますとか
ダークスーツには無難というか
そういうマニュアルチックな接客態度じゃなかったんだよ。
嬉しそうでした。

ファッションにうるさい知人はその日、初めてその店を
おとづれたそうです。
いつもは表参道から原宿、青山、渋谷界隈に点在する
有名セレクトショップや外資系ブランドショップをクルージング
する彼は、その日気持ちが動く商品をみつけられないまま
車で帰宅途中、車窓からふと気になった小さな
店にとびこみました。
「いらっしゃいませ」その台詞以降、販売スタッフは彼に
話しかける様子がありません
彼がショップ中央に位置するガラスのショーケース
の上に、数枚のシャツを並べて、じっとみていると
「いまお召しになっているシャツと同系色でお探しですか?」
と一人の女性スタッフが声をかけてきました。
「いや、フリーで探しているんだけど」
すると彼女は目の前に並んだうちの一枚を手にとり
「その腕時計の文字盤にマッチするのは、このデイープブルーのカフスかもしれませんね」と続けました。
彼はその日、一番お気に入りの腕時計をしていました。
文字盤の色は鮮やかなオレンジ
これまで一般的なトークしかしらない彼としては
文字盤は「想定外」だったわけです。
それはクレリックシャツと呼ばれるタイプで
通常のタイプのシャツと違い、襟と袖に色のあるものでした。
腕時計をシャツのカフスに近づけ見入る知人に
販売員が発したひとことが冒頭の台詞というわけです。
ファッションにかぎらず
接客の現場では、価格以外の付加価値をいかにプラスするのか
が求められます。
上手なトークはマニュアルでも会得できるが
心を動かすトークはマニュアルはありません
だからこそ
イメージ次第で物語が生まれるのですね!!
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